雪や寒さでエアコンが効かない原因と対処方法

雪や寒さでエアコンが効かない原因と対処

4年ぶりに東京で20cm以上雪が積もったり、最低気温がマイナス続きの大変寒い日が続いています。
エアコンの暖房で暖まろうといざ運転してみると、何故か冷たい風しか出てこなくて切ない思いをされている方も多いと思います。
雪の日や極端に気温が低い日は、エアコンつけても温まらない場合があります。

エアコンが効かない原因

ずばり、エアコンの霜取り運転が原因です。
霜取り運転をしている間はエアコンの運転が止まってしまいます。 「プシュー」や「コポコポ」とエアコンから音がしていたら霜取り運転中です。

主な症状

  • エアコンから暖かい風が出ない
  • エアコンはつくが、すぐ止まってしまう(5分位)
  • 異臭はしないが室外機から白い煙が出る。
  • 室外機から異音がする

エアコンは寒さに弱い

エアコンの暖房機能は、室内を暖める為、逆に室外機(熱交換器)を冷やす熱交換の仕組みで動いています。
室内を暖めるには、室外機を冷やす必要があるのですが、外気温が低ければ低いほどなかなか室外機を冷やすことができずに、同時に室内を暖めることもできなくなってしまいます。
特に室外機の熱交換器に霜が付くと、霜取り運転が行われる為しばらくの間暖房が止まってしまうほどです。
※霜が空気の吸い込みを邪魔してしまうと暖房能力が低下する為、暖房能力の低下を防ぐために霜取り運転が存在します。
特に気温が2℃以下の日や雪が降っている日は霜が付く環境が整っています。
なので【霜が付く → 霜取り運転】またしばらくして【霜が付く → 霜取り運転】の繰り返しとなる為、エアコンをつけているのにさむーい思いをしてしまいます。

このように基本的にエアコンはその仕組み上、寒さにはあまり強くありません。
なので、雪が降ったり極端に冷えた日の場合、普段より突然エアコンが効かなくなるといった現象が発生します。

エアコンが効かない場合の対処法

雪が常に降ったり気温が特に低い地域は防雪フードや防雪ネットを設置する対策もあります。
たまにしか降らない地域では無駄になってしまうので、別の方法で解決しましょう。
では、実際にこのような症状が出た場合、どうすればいいのでしょうか。
前記のようなエアコンの性能が低下する気温が2℃以下の日や雪が降っている日は、すぐにでもエアコンのスイッチを入れたいところですが、このままでは正常に運転できません。
例えば、室外機の吹き出し口が雪で埋もれてしまっている場合、そのままエアコンを運転させると、雪や霜でファンが動かせない状態で無理な力が働き、故障の原因になってしまうことも多いです。
先日のような大雪の場合や気温が低い日には、こうしたトラブルでのエアコン入替依頼やお問合せが多いです。

夏の暑い日もそうですが、寒い時にエアコンが使えなくなるのは大変です。
スイッチを入れる前に以下の方法を試してみてください。

室外機回りを雪かき

エアコンが運転するには室外機が空気を取り込むためのスペースが必要です。
吸い込み口回りの雪を避けて30cm確保しましょう。
雪を取り除いた後は電源プラグを抜く、もしくはブレーカーを落としてエアコンの電源を入れなおしましょう。 その後エアコンの運転をまた動かしてみましょう。
室外機が空気を取り込めないと、エアコンが止まってしまいます。
※前記の通り最悪壊れる可能性があるので気をつけましょう。

暖房の設定温度をわざと少し下げる

なかなか暖まらないと限界まで高い設定温度で暖房をしてしまいそうになりますが、少し温度を下げることで、霜を適度に付きにくくして、霜取り運転の頻度を下げることが出来ます。
結果として暖まるのを早くできる可能性があります。
※20℃など極端に設定温度を下げすぎると、まったく動かなくなってしまうので注意してください
エアコンが動き始めてもすぐ止まってしまうという場合に試してみてください。

室外機を高い位置に設置・簡易的屋根を設置

積雪してもいいように室外機を地面から離し、高さを取りましょう。
壁面に台座を設置するパターンと、高置台を設置するパターンがあります。現場の状況に応じて設置するのが◎。
簡易的な屋根を設置するのも効果的です。
※著者は先日の大雪の時に、断熱シートを巻いた簡易屋根を設置して定期的に積もった雪を落とすという作業を繰り返していましたが、霜取り運転の頻度が減ってすこし効果があったように思えました。

お湯をかける

お湯で物理的に霜を取ります。※最終手段です。
結果エアコンが霜取り運転に入らず、エアコンが効かない・動かない原因を解決できます。
エアコンのフィン(プロペラ部分)にお湯(ぬるま湯)を直接かけると、フィンが傷つく可能性があるので注意しましょう。

掛けるお湯が多いと室外機内部にお湯が入る可能性があるので、掛ける量は少量から少しずつ調整しましょう。

【番外編】ひたすら待つ

エラーが表示されているなどの末期症状の場合、完全に雪や氷が内部に入り込んでしまってファンが回らなくなってしまう可能性があります。
その場合は内部の雪や氷を無理矢理とかそうとはせず、気温が上がって自然にとけるのを待つようにしてください。
※事実上のエアコン使用不能宣言です。他の暖房器具などを用意するなどして凌いでください。

既に暖房機能付きエアコンがあり、普段はエアコンで大丈夫というのであれば、灯油が必要な石油ストーブなどの暖房器具より、いざという時に電気で動いてくれる電気ストーブや、ファンヒーターが手軽で安心かと思います。

ちなみに当社では、壁掛形の遠赤外線冷暖房機コロナ ウォールヒートのお取り扱いもしています。冷暖房機なので1年中お使いいただけるのもポイントです。